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<リオ五輪>マラソン佐々木 自然体で挑む

男子マラソンに向けて北島寿典(中)、石川末広(右)とともに健闘を誓う佐々木=17日、リオデジャネイロ

 五輪最終日の21日(日本時間21日午後9時半)、男子マラソンに佐々木悟(旭化成、秋田工高−大東大出)が出場する。実業団で実績がない中、昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップでゴールし、五輪代表に決まった。30歳の遅咲きランナーは「変わったことをせず、いつも通りに走りたい」と自然体で臨む。
 「競技人生の分岐点だった」と振り返る昨年夏。佐々木は大学時代の恩師、只隈伸也陸上部副部長(53)を訪ねた。
 元々、筋肉質で長距離選手にしては体が重かった。走りに支障はなく、気に留めていなかったが「落とせるなら落としたい」。母校で筋力や走力のバロメーターとなる乳酸値の測定を受けた。
 卒業後に一切悩みを打ち明けることがなかった教え子の姿に只隈さんは「何か突破口を探していたんだろう」と推し量る。昨春、所属の旭化成には仙台市出身の双子ランナー村山謙太(宮城・明成高−駒大出)紘太(明成高−城西大出)ら有力な新人が加入した。世代交代の波を感じ取り「自分の生き残る道を探ったのではないか」と只隈さんは話す。
 佐々木は9月からマラソンに向けた練習を本格化させた。早食いだった食事法を改め、量や内容も見直した。日課とするジョギングの時間を少しずつ延ばし、「体を絞るために、小さいことを積み重ねた」。福岡のスタートラインに立った時、余計な肉は3キロ落ちていた。
 五輪の目標は入賞だ。旭化成の西政幸監督(52)は、暑さに強く湿度に弱い佐々木の特徴とリオの気象条件が合っていると予測し「後半の粘り強さを発揮してほしい」と期待する。
 名門旭化成から、マラソン代表を輩出したのは4大会ぶり。佐々木は「16年間空いた思いを感じて、次の(世代の)選手につなげられる走りをしたい」と古豪復活の期待を背負い、スタートラインに立つ。(リオデジャネイロ・剣持雄治)


2016年08月21日日曜日


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