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白井晟一設計の湯沢市役所雄勝庁舎解体へ

白井作品の特徴を今に伝える湯沢市役所雄勝庁舎

 戦後日本を代表する建築家の一人、白井晟一(1905〜83年)が設計した秋田県湯沢市役所雄勝庁舎(旧雄勝町役場)の保存と利活用を同市の建築士らが求めていた問題で、市は22日、同庁舎を解体する方針を市議会全員協議会に示した。市は1日に開会する9月定例市議会に関連の補正予算案を提出する。
 庁舎解体関連費用は約6380万円。同庁舎に入る市雄勝総合支所を隣接地の建物に移転し、庁舎解体後の敷地を約90台分の駐車場として整備する。解体工事は12月にも始める予定。
 同庁舎を巡っては、市が3月の市議会全員協に解体の方針を報告。これに対して湯沢雄勝建築士会などが5月、自ら管理する方針を示したため、市は解体関連予算案の提出を一時中止した。同会に同庁舎を譲渡する条件を示し、8月5日までに活用・保存や資金面などの計画書提出を求めた。
 同会を中心に構成する「白井晟一 湯沢・雄勝6作品群を遺(のこ)す会」は5日、市に計画書を提出。市は22日までに、資金確保策や耐震工事計画に不備があり、譲渡条件を満たしていないと判断した。
 雄勝庁舎は1956年に完成。建築当初は1階より2階の床面積が広く、横からの外観はT字形だった。増改築が繰り返されたが、2階のバルコニーや旧議場の古代ギリシャ風の柱などにデザインの名残がある。


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2016年08月23日火曜日


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