福島のニュース

<原発事故>放射線や避難 教訓冊子に

仮設住宅の間取り例も紹介しているテキスト

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の教訓を伝える活動を続けるNPO法人福島学グローバルネットワーク(福島市)は、避難などの教訓を学ぶテキスト「福島学プログラム」を発刊した。
 6部構成のうち「避難」では、災害時には弱者が増え、幼い子どもがいる家族も援護が必要になることを紹介。福祉避難所の必要性などを指摘した。
 「放射線」では、ホテルのキャンセルをはじめとする風評被害、被ばく状況を調べるスクリーニングを説明。避難を巡る意見の違いから家族が分かれて暮らしたケースがあったことも取り上げた。危険に対する判断はそれぞれ異なるとして、「自分なりに体得した影響への考え方により、放射線と向き合うべきではないか」とも投げ掛けている。
 仮設住宅の間取り例や原発事故後の大型バスによる集団避難の写真も掲載している。身の回りの要援護者を書き出すなど記入欄を設け、さまざまな世代に分かりやすく役立つようにした。
 ネットワークの黒沢文雄理事は「福島が経験した災害を自分のことと捉え、新たな災害に備えるきっかけにしてほしい」と語る。
 テキストはA4判63ページで税込み1200円。連絡先は同ネットワーク024(563)4622。


2016年08月23日火曜日


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