宮城のニュース

<台風9号>突風被害 気象台調査データ分析

県古川農業試験場では、屋根が吹き飛ばされた、くい置き場などの破損具合が調べられた=大崎市古川
瓦屋根の一部が飛ばされた倉庫を確認する気象台の職員=亘理町逢隈田沢

 仙台管区気象台は24日、台風9号に伴う強風で施設被害などが発生した宮城県大崎市と亘理町で現地調査を行った。気象台は、竜巻や強い下降気流「ダウンバースト」などの突風によるものなのかどうか、データを分析し解明を進める。
 大崎市では、気象台の職員が施設被害があった県古川農業試験場を訪れた。金属製の屋根が破損した堆肥舎と、くい置き場2棟の状況や周辺の作物の倒伏状況などを調べた。
 試験場によると、台風9号が県内を通過していた22日午後9時ごろ、帰宅しようと試験場を出た職員が、運転していた車ごと吹き飛ばされて道路脇の水田に転落。その際、竜巻らしいものを目撃したという。
 施設も同時刻ごろ破損したとみられる。屋根材の一部は南西に100メートル以上も飛ばされて、試験場内のアメダス観測所に落下し、電線を切断。アメダスはバックアップ電源で稼働し、22日午後8時59分に瞬間最大風速34.2メートルを観測した。
 亘理町では、逢隈田沢地区で屋根瓦が飛ばされた民家の倉庫などを訪れ、現況を調べた。
 町によると、町内では、沿岸部の荒浜地区周辺と同地区から約6キロ北西にある逢隈田沢地区で農業用ハウス損壊などの被害が計約20件確認されている。被害報告があったのは22日午後8時前後で、「ゴー」という大きな音とともに被害が発生したという。
 亘理町を調査した気象台の担当者は「全体的に南風だが、場所によっては北側が傷んでいる家屋もあった。調査した内容と気象データを照らし合わせて、どんな現象が起きていたのかを確認したい」と話した。
 亘理町の調査は24日で終了し、大崎市の調査は25日も継続する。


関連ページ: 宮城 社会

2016年08月25日木曜日


先頭に戻る