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<はじまりの美術館>妖怪や鬼「おそれ」表現

金子さんの「三頭五眼」

 妖怪や自然災害、神などに対する「おそれ」をテーマにした作品を集めた展覧会「オソレイズム」が、福島県猪苗代町のはじまりの美術館で開かれている。
 9人の42点を展示。金子富之さん(上山市)の絵画「三頭五眼」は縦230センチ、横588センチの大作で、全ての生物の救済を願い、現世の罪を一身に背負って生まれた鬼を表現した。不気味な鬼の形相が印象的で、刀や古書を貼り付けて迫力ある画面に仕上げている。
 鎌田紀子さん(盛岡市)は、飛び出た目などを特徴にした手縫いの人形を出品。一見、化け物をほうふつとさせるグロテスクな作品だが、愛らしくも見え、不思議な魅力がある。
 このほか、ろうあの写真家斎藤陽道さんが仮面をモチーフに福島県内で撮影した写真や、美術の専門教育を受けていない人の表現「アール・ブリュット」の作家として国内外で高い評価を受ける〓(すずき)万里絵さんの絵など、見応えのある作品が並ぶ。
 美術館スタッフの小林竜也さんは「恐れの表現は時代を写す鏡になることを感じ取ってほしい」と話す。
 展覧会は11月7日まで。一般500円、65歳以上250円、高校生以下無料。連絡先ははじまりの美術館0242(62)3454。

(注)〓は魚ヘンに戸


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2016年08月25日木曜日


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