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少年院を温かく見守る応援ソング制作

沢田さん(右端)のアドバイスを受けながら合唱した参加者

 少年院や少年刑務所の入所者に応援ソングを届けるプロジェクトが進められている。企画したのは入所者の支援に取り組む認定NPO法人ロージーベル(仙台市)。合唱曲を収録したCDを12月までに完成させ、全国の少年院と少年刑務所にクリスマスプレゼントとして送る。
 法人は2001年から少年院でリクエスト曲などを流す院内限定のラジオ番組の放送を続ける。現在、東北と北海道の3少年院で放送している。CDには番組開始15周年を記念した歌の合唱を収める。
 歌は、法人の大沼えり子理事長(59)が、各地でボランティア活動をしている歌手の沢田知可子さん(53)に制作を依頼し、法人の活動に共感した沢田さんが無償で引き受けた。沢田さんが作詞を、夫でピアニストの小野沢篤さん(57)が作曲を担当した。
 タイトルは「いのちからのおくりもの」。施設に入所する少年らは、大人に傷つけられ、周囲を信じられなくなっているケースが多い。歌詞は、そんな少年たちを温かいまなざしで見守るような内容で、何度も繰り返される「誰もがみな 夢の種をにぎりしめて生まれて来た」というフレーズが印象的だ。
 今月初めに名取市文化会館で行われた収録では、沢田さんらがボーカルを務め、コーラスには法人の活動に協力している人や大沼さんがかつて支援した少年ら200人以上が参加。魂のコーラスを響かせた。
 収録に参加した沢田さんは「全ての人に役割があると思う。そんなことを大人に絶望した少年たちに伝えたい」と語った。
 制作したCDは少年院52カ所と少年刑務所7カ所に送る予定。大沼さんは「沢田さんの思いのこもった歌と歌声にひかれてお願いした。多くの人の気持ちが集まったCDになると思う」と話す。


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2016年08月26日金曜日


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