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着付けの美極め頂点 仙台の後藤さん全国優勝

表彰式を終え、笑顔で優勝を喜ぶ後藤さん=7月31日、京都市の京都東急ホテル

 着物の着付けの正確さや美しさを競う「第44回全日本きもの着付け選手権大会」が7月末に京都市であり、仙台市太白区の歯科衛生士後藤ひろみさん(32)が、振り袖部門で宮城県からの出場者として初の全国優勝に輝いた。着付け教室に通い始めて4年目の快挙に「自信はなかった」と驚きながらも「周囲が着物に興味を持ってくれるきっかけになれば」と話す。
 選手権大会は、全国で着付け教室を展開する日本和装学園(大阪)などが年1回開いている。7月の全国大会には12地区の予選大会を勝ち抜いた約150人が出場。振り袖、留め袖、目隠し着付けの3部門に分かれ、予選8分間、決勝6分間の2回戦で競った。
 出場者は長じゅばん姿でステージに並び、制限時間内に着付けをする。順序や所作の正確さ、帯やヘアスタイルなどを含めた全体的な調和の美しさが審査基準となる。
 振り袖部門には約30人が出場した。この大会に3度目の挑戦となる後藤さんは昨年と同じ山吹色を基調とした着物で挑んだが、今年は帯を黒から白に、かんざしもピンクから紫に変えた。「落ち着いたモダンな色合いが自分の雰囲気に合ったのかもしれない」と振り返る。
 一昨年は兵庫県知事賞、昨年は準優勝と頂点まであと一歩の結果だった。「今年こそは」との思いから、教室がない日も自宅などで練習に励んだ。「着丈を合わせるのに下を向いたら美しくない。足袋に裾が触れる感覚を覚えるまで繰り返した」
 宮城県の優勝者は3部門で初めて。後藤さんを指導した日本和装学園の小原優子総師範(63)は「後藤さんは控えめだが努力家。山吹色は目立つので着こなしが難しいが、色に負けない魅力がある」と教え子の活躍を喜ぶ。
 着付け師の資格取得を目指す後藤さんは「家族や友人に着付けができるようになり、着物の良さを伝えていきたい」と話している。


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2016年08月26日金曜日


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