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築100年の旅館をギャラリーに

「あんず旅館」の再活用に向け、墨彩画展の準備をする池田さん

 築100年の歴史を持つ青森市浅虫の閉館した旅館で、建物の再活用を目的にした墨彩画展が26〜28日に開かれる。主催者で墨彩画家の池田海さん(64)=青森市=は「作品を楽しみながら、建物の趣を感じてほしい」と話す。
 旅館は浅虫蛍谷で営業していた「あんず旅館」。100年ほど前の大正時代、同市旭町に遊郭として建てられた。現在の場所へ移築後、約50年前におかみの今井季枝さん(86)の手に渡り開館した。
 格子の模様が入った廊下の円窓や、エンジュの柱で装飾された床の間、意趣に富んだ欄間など、建設当時のレトロな雰囲気が至る所に残っている。
 高齢になり、運営が難しくなった今井さんは約10年前に旅館を閉館。今年6月、老人ホームへ入居するに当たり、建物を解体せずに活用してくれる人を探していた。
 誰かいないかと自身の電話帳をめくっていると、旅館の顧客だった池田さんの名前が書かれた紙が落下した。今井さんは「縁を感じた。池田さんに連絡を取り、活用してもらうことが決まった」と振り返る。
 池田さんは建物を維持し、浅虫地区を盛り上げるための企画「あんずプロジェクト」を立案。展示会は同プロジェクトの第1弾で、次回は検討中だという。
 展示する墨彩画は丸をモチーフに、優しさや思いやりを表現した作品。約50点が披露され、一部販売する。池田さんは「プロジェクトを通じて、建物を常に人が出入りするような場所にしたい」と意気込む。
 入場無料。開館は午前10時〜午後4時。連絡先は池田さん090(3757)1982。


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2016年08月26日金曜日


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