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みそ蔵生まれのケーキ 復興支援会社員ら考案

藤勇醸造が発売したケーキ

 みそ、しょうゆ製造販売の藤勇醸造(岩手県釜石市)が今月発売したパウンドケーキが人気だ。岩手県産の大豆と米で仕込む甘めのみそ「十割糀(こうじ)みそ」を生地にマーブル状に練り込んだのが特長。東日本震災後に訪れた支援者のアイデアを採り入れて地元洋菓子店が製造するが、手作りで1度に焼けるのは約120個と限られ、品薄状態が続く。
 みその塊を生地にちりばめ、しょっぱさがアクセントになるよう工夫した。材料の小麦粉や卵も岩手県産が中心で、7月の県主催の食品コンクールで優秀賞を獲得した。
 1個220円(税別)。釜石市や盛岡市のショッピングセンターなどで販売し、インターネット通販も予定する。
 レシピを考案したのは、震災からの復興支援のため釜石を訪れ、藤勇醸造のみその味にほれ込んだ東京の会社員ら。今年2月に東京であったイベントで試験販売したところ好評で、商品化を決めた。
 同社は1902年創業。震災で被災し、販路回復と全国的なみその消費減に直面する。小山和宏専務(51)は「和と洋が調和した味わいに仕上がり、みその新しい魅力を提案できた。商品開発を続け、発酵食品の伝統を守りたい」と意気込みを語る。
 東京のメンバーとやりとりを重ねた小山専務の長女明日奈さん(28)も「藤勇の味と釜石を応援してくれる人たちとのつながりと信頼が生んだ自信作。ぜひ味わってほしい」と話す。


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2016年08月26日金曜日


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