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<わたり温泉>民間に貸与へ 被災し経営悪化

民間への貸与方針が決まった「わたり温泉鳥の海」

 宮城県亘理町が同町荒浜の町営宿泊施設「わたり温泉鳥の海」を仙台市内の老舗温泉ホテルに貸与し、経営を委託する方針を固めたことが26日、関係者の話で分かった。施設は荒浜地区が東日本大震災で甚大な被害を受けたことから経営環境が悪化し、町は民間ノウハウの導入が不可欠と判断。施設の引き渡しは2017年中の見通しで、町は関連条例改正など手続きを急ぐ。
 施設は08年2月開業。鉄筋5階で、延べ床面積は約4200平方メートル。5階部分の温泉からは太平洋を眺望でき、かつては宿泊施設や宴会場などを備えた。
 震災の津波で1階部分が損壊し、経営を休止。源泉が残ったため、町は14年10月に日帰り入浴に限り運営を再開した。15年度の入場者数は15万4000人を記録したが、約1700万円の赤字だった。
 町は建設費の11億6000万円を地方債で賄い、10年度に償還を始めた。震災を受け経営リスクを軽減する目的で13年度、一般財源の財政調整基金から残債の9億1130万円を一括償還している。
 町はホテルに施設を貸与して賃料を受け取るが、無償貸与期間を一定程度設けるかどうかなど詳細は今後協議を詰める。ホテル側は宿泊再開に向け、館内の大規模改装に踏み切るとみられる。


2016年08月27日土曜日


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