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震災教訓宮城で実感 高知新聞社が中学生派遣

震災犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑の前に立つ高知の中学生たち=3日、仙台市若林区荒浜

 南海トラフ巨大地震対策に生かそうと、高知新聞社(高知市)が派遣した高知県の中学生4人が1〜3日、東日本大震災の被災地を視察した。宮城県女川町など同県内4市町を巡り、震災時の体験や防災の取り組みを取材。遺族や同世代の生徒とも交流し、震災の教訓を熱心に学んだ。

 宮城を訪ねたのは高知、香南(こうなん)両市と黒潮町の中学2、3年生。海抜16メートルの高台にありながら津波被害を受けた女川町立病院(現女川町地域医療センター)や、児童と教職員計84人が犠牲になった石巻市大川小、一面が更地になった仙台市若林区荒浜地区を見学した。
 名取市閖上の震災伝承施設「閖上の記憶」も訪問、家族を失った語り部の話に耳を傾けた。地区にある日和山(高さ約6メートル)に登り、「山を2メートル超える津波が来た」との説明に津波の威力を実感した様子だった。
 女川中生4人との交流会では震災や防災をテーマにした意見交換や防災学習の発表会に臨み、海鮮バーベキューを共に楽しんだ。女川中3年の生徒会長山田くるみさん(15)は「高知の中学生は意識が高く、自分たちの話を真剣に聞いてくれた。高知の地震対策に生かしてほしい」と願った。
 中学生派遣は、高知新聞社が取り組む防災プロジェクト「いのぐ」(地元の方言で「生き延びる」の意味)の一環。河北新報社が企画に協力した。


2016年08月27日土曜日


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