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「五日市憲法草案」起草者の信念を中学生学ぶ

顕彰碑の前で五日市憲法草案について説明を受ける生徒ら

 宮城県栗原市志波姫出身の自由民権思想家・千葉卓三郎(1852〜83年)が縁で友好姉妹都市関係にある同市と東京都あきる野市の中学生が交流事業の一環で、栗原市内にある千葉の生家跡などゆかりの地を訪ねた。千葉が起草した憲法私案「五日市憲法草案」の概要などを学び、国民の権利の在り方に関心を深めた。

 生家を訪れたのは栗原市の8校20人とあきる野市の6校31人。3日、千葉が洗礼を受けた金成ハリストス正教会や、生家跡にあるタクロン公園を訪問した。戊辰戦争に従軍して敗れ、自由民権運動に携わる足跡などについて地元ボランティアから聞いて回った。
 五日市憲法草案の一部が刻まれている市志波姫総合支所前の顕彰碑にも足を運んだ。「国民主権や教育を受ける義務、言論の自由といった近代憲法の理念が盛り込まれている」と説明を受けると、生徒たちは碑をじっと見詰めたり写真を撮ったりしていた。
 高清水中3年の沼倉佑弥さん(14)は「すごいことをした人が地元にいたのだと感じた」、志波姫中3年の菅原未来さん(15)は「権利というものは一人の強い人のためにあるのでなく、国民のためにあるという当然のことをあらためて実感した」と語った。
 千葉は仙台藩の下級武士の息子として栗原郡白幡村(現栗原市)に生まれた。自由民権運動が盛んだった現在のあきる野市で教員を務め、仲間と共に民権運動に関わった。両市の友好姉妹都市関係は1985年2月、合併前の志波姫町と五日市町が締結した。


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2016年08月27日土曜日


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