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子どもや高齢者に食事無料提供「交流の場に」

8月中旬にあった「おりざの食卓」の利用者向け見学会。地域の協力で開設準備が進む

 家族支援や食育に取り組む仙台市太白区のNPO法人「おりざの家」が9月1日、孤食になりがちな子どもや高齢者に食事を無料で振る舞う「おりざの食卓」を始める。理事長の佐藤宏美さん(54)は「世代間交流や居場所づくりにつなげたい」と意気込んでいる。

 9月から毎週木曜の午後4時〜7時半、太白区長町1丁目のおりざの家施設で開く。食事メニューは「一汁三菜」を基本に栄養バランスに配慮し、旬の食材や伝統の発酵食品などを活用する。
 「ただ食べるだけでなく、生きる力を蓄える場にしたい」と佐藤さん。参加した子どもたちが配膳や後片付けなど基本的な生活習慣が身に付くよう促したり、高齢者が子どもたちに漬物作りなどを教えたりする。
 長町第1地区の主任児童委員を務める佐藤さんが昨年11月にあった委員らの研修会で、貧困家庭の子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」について学んだのがきっかけ。約20年前から自然食の料理教室を主宰しており、「食は体だけでなく、心にも大きな影響を及ぼす。見過ごせない問題だ」と開設を思い立った。
 開設に当たり、地域の協力が大きな力になった。太白区に店舗がある外資系の大手家具会社は食器棚や食器、調理器具を寄付。東北福祉大の学生2人が毎回、見守りボランティアとして参加する。
 佐藤さんは「『地域の食卓』として、温かさが感じられる場所にしたい」と話す。おりざの食卓の対象は子どもが主に中学生まで、高齢者は1人暮らしの65歳以上。定員20人で事前の申し込みが必要。運営費の寄付も募集している。連絡先は、おりざの家022(249)1625。


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2016年08月27日土曜日


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