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<仙六野球>仙台大松本 最多安打更新に挑む

リーグ最多安打記録更新を懸けた最後のシーズン開幕を前に、愛知東邦大との練習試合で打席に立つ仙台大・松本=24日、角田市の仙台大第2グラウンド

◎秋季Lきょう開幕

 27日に開幕する仙台六大学野球秋季リーグ(仙台六大学野球連盟、東北放送、河北新報社主催)で、仙台大の松本桃太郎(4年)がリーグ通算最多安打(114本)の記録更新に挑む。これまで103安打を重ねており新記録達成まで12本。ラストシーズンを前に、投球のコースの見極めの精度を上げることなどに努めてきた。「やるべきことは全てやった。良い形で終わりたい」と偉業達成に燃える。
 松本は1年春から主力に名を連ね、左打席からのシャープな打撃で安打を量産。これまで最高打率で2度、最多本塁打(3本以上)で3度のタイトルを獲得し、2013年秋には最多打点を含む三冠王になった。ことしの春季には、リーグ史上4人目の通算100安打を達成した。
 華々しい成績は苦しみ抜いた過程で生まれた。「結果を出さないといけない呪縛があり、今まで野球を楽しいと思ったことがなかった」。100安打の大台達成の前には、不安で眠れない日々もあったという。
 全てを乗り越えて迎えるラストシーズン。その時を待つ表情に明るさが戻った。「結果が良くても悪くても、最後なので開き直ることができた。思い切り楽しもうかな」。気持ちに余裕が生まれた。
 24日の愛知東邦大(愛知大学リーグ)との練習試合で、好調を裏付ける場面があった。第1打席で低めに外れたボールを2球見送ると、少し高く浮いた直球を逃さず、中越え二塁打を放った。課題だった低めの変化球を見極めることに意識を集中させた成果が出た。バットがスムーズに出るテークバックの位置も定まった。「状態が良い証拠」と手応えを感じている。
 もう一つ、発奮材料がある。夏の全国高校野球選手権で出身の北海(南北海道)が初の準優勝。後輩たちの奮闘に「うれしかった」と喜びながら「この先にもっと高いレベルの野球がある。上を見て頑張ってほしい」とも話す。
 記録更新とその先にある3季ぶりのリーグ優勝。二つの目標を果たし、先輩として進化を続ける手本を見せる。(原口靖志)

◇仙台六大学野球の通算安打記録(100本以上)
(1)古川 大悟(東北学院大、1988〜91年)114本
(2)井上 信志(東北学院大、2011〜14年)103本
(2)松本桃太郎(仙台大、13年〜) ※103本
(4)安田 尚造(仙台大、06〜09年) 100本
(注)※は記録継続中

[各大学リーグの通算最多安打記録]東京六大学は阪神の高山俊(明大)の131本、東都大学は元中日の藤波行雄(中大)の133本。高山は2015年に元巨人の高田繁(明大)の記録(127本)を48年ぶりに更新。1973年の藤波の記録はいまだに破られていない。コールド試合、タイブレークの採用・不採用により、各リーグの記録は同列に比較できない。


2016年08月27日土曜日


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