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超音波で金属硬度を測定 岩手大が新装置開発

吉沢教授らが開発した弾性定数測定装置

 岩手大理工学部の吉沢正人教授らは26日、超音波を用いて金属の硬度を測定できる「弾性定数測定装置」を開発したと発表した。独自に考案した計算方式を導入。測定精度を向上させ、測定時間も短縮した。別の装置と連動させれば、温度や磁場強度が異なる環境下で硬度を測定でき、新たな金属系素材の開発に役立つという。

 装置は縦12センチ、横45センチの箱状測定機と、硬度を測る固体を取り付ける長さ70センチの棒状試料ホルダーのセット。ホルダー先端の固体に超音波を射出。内部を通り抜ける際の音速を測定し、密度と掛け合わせて硬度を算出する。
 測定では、わずかな音速変化を超音波で検知する「位相比較法」と、吉沢教授が2年前に考案した急激な音速変化に対応する「位相直交法」の2種類のモードを搭載して精度を高めた。これまで丸1日かかっていた測定時間を2時間半程度に短縮できるという。
 計測機器販売の日本カンタム・デザイン(東京)の「物理特性測定装置」に接続すれば、零下271度〜126度の温度範囲や高磁場での硬度測定も可能となる。吉沢教授は「超伝導体や磁力を持った素材の開発に役立つだけでなく、物質の新しい性質の発見につながるかもしれない」と説明する。
 装置は部品製造のRFtestLab(盛岡市)が製作。カンタム社が国内外の研究機関や材料開発メーカー向けに販売する。価格は1台600万円前後。


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2016年08月27日土曜日


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