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<東京五輪>宮スタ改修協議に舛添氏辞職余波

東京五輪のサッカー開催に向け、改修が計画されている宮城スタジアム=宮城県利府町

 2020年東京五輪のサッカー会場の候補となっている宮城スタジアム(利府町)の改修費を巡り、宮城県が財源確保にやきもきしている。舛添要一前東京都知事の辞職で、都と大会組織委員会による費用分担の協議が中断しているためだ。県は来年度予算に設計費を計上したい考えだが、負担額が決まらず対応を決めかねている。

 スタジアムは01年の宮城国体に合わせて建設され、翌年の日韓W杯でも1次リーグと決勝トーナメント計3試合の会場となった。15年以上が経過して施設が劣化し、県は大型ビジョンの更新や天然芝の張り替えを検討している。
 五輪の施設基準に合わせるために必要なのが照明器具の増設。サッカー中継で主流となっているスーパースロー映像を撮影するには明るさが足りず、照度を現行の1500ルクスから2000〜2500ルクスまで引き上げなければならない。
 車いす対応の座席やトイレの増設も急務だ。改修費総額は周辺の練習場の整備も含め、数十億円から20億円規模になると見込まれている。
 県の計画では、17年度予算にスタジアム改修の設計費を盛り込み、18年度に工事着手。五輪の前年度にはリハーサルとして国際大会の開催を想定する。
 費用負担の議論は昨年11月、国と組織委、政令市などによる関係自治体等連絡協議会が発足し、始まった。今年3月に舛添氏の政治資金問題が浮上して以降、協議が止まっている。
 県の負担割合は、都と組織委の調整に委ねられている。年内に結論が出なければ予算要求に響き、改修が遅れる事態も考えられる。小池百合子新都知事が運営コストの削減を表明したことで、議論の行き先はさらに不透明になっている。
 県震災復興・企画総務課の千葉章課長は「負担額次第で改修内容が変わるため、早く結論を出してほしい。『復興五輪』を掲げる以上、被災地の厳しい財政に配慮してほしい」と話す。


[東京五輪のサッカー会場] 東京招致委員会が開催計画を説明した「立候補ファイル」は、宮城スタジアムや都内のスタジアム2カ所、札幌、さいたま、横浜各市の施設の計6会場を記載。宮城は1次リーグの会場とされる。追加提案された茨城県鹿嶋市、愛知県豊田市、大阪府吹田市の計3会場を含め、ほぼ全てが選ばれる見通し。国際オリンピック委員会や国際サッカー連盟などが決定する。


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2016年08月28日日曜日


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