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<社会人野球>JR東北11度目V

JR東日本東北−日本製紙石巻 8回途中まで4安打2失点と力投したJR東日本東北の先発内山

 第42回社会人野球日本選手権東北最終予選最終日は27日、秋田市のこまちスタジアムで決勝が行われ、JR東日本東北(宮城)が日本製紙石巻(宮城)を4−2で破り、6年ぶり11度目の優勝を果たした。JR東日本東北は10月29日に大阪市の京セラドーム大阪で開幕する本大会に出場する。
 JR東日本東北は先発内山が八回途中まで4安打2失点の好投を見せ、西村との継投で逃げ切った。打線も9安打などで4点を奪い、投手陣を援護した。
 3試合に登板して2勝を挙げた内山は最高殊勲選手(MVP)に選ばれた。JR東日本東北の西川元は11打数7安打で首位打者となった。

<競り合いを制す>
 ▽決勝
日本製紙石巻(宮城) 000000110−2
JR東日本東北(宮城)00000301×−4

 【評】JR東日本東北が接戦を制した。六回に1死満塁から薗部の右前適時打と妻沼の中犠飛などで3点を先取。3−2の八回は坂本がスクイズを決めて突き放した。
 日本製紙石巻は八回、1点差に詰め寄り、なお2死満塁の好機を逃したのが痛かった。

◎内山緩急自在納得の投球

 JR東日本東北の先発内山が緩急自在の投球でチームを6年ぶりの優勝に導いた。140キロ前後の速球に70キロ台のスローカーブを交え、八回途中に降板するまで4安打2失点の力投。「全体的に思った所に投げられた」と振り返る納得の投球だった。
 頭脳的なマウンドさばきが光った。右横手から内外角を丁寧に突き、投球の間合いを変えて打者のタイミングをずらした。心の中で「気持ち10、力8」と唱え続け、過度に力んで制球を乱さないことを心掛けた。
 大会前に左太もも裏を肉離れし、力が入らなかったことも、結果的に吉と出た。25日の七十七銀行(宮城)との準決勝に続いて先発の責任を果たし、東北最終予選の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。
 モデルチェンジが成功した。上手から速球で押す投げ方で結果を残せず、4月に藤井監督の助言で制球重視のフォームに変更。6月の都市対抗野球東北2次予選で敗退して本大会の補強選手からも漏れ、さらに気合が入った。本塁の中央にボール2個分の幅で黒いフィルムを貼り、そのゾーンを避けて投げる練習で内外角を突く意識を徹底した。
 「自分の新しい投球を見つけられた」とにっこり。同期の主戦西村との二枚看板を完成させ、夏は届かなかった全国の舞台に満を持して挑む。(原口靖志)

<満塁策が裏目に出て3失点>
 敗れた日本製紙石巻は先発宝利が六回につかまった。先頭の西川元に左中間二塁打を浴びると、2四球で取った満塁策が裏目に出て3失点。この回で途中降板した右腕は「0点に抑えることしか考えられなかった。味方打線の援護をもっと信じればよかった」と肩を落とす。
 二回に150キロを計測するなど、序盤は伊藤監督が「100点に近い内容」と評するほどの好投を見せただけに悔やまれる。6月の都市対抗野球東北2次予選に続き、あと一歩で逃した全国切符。「この悔しさは来年晴らしたい」と雪辱を期した。


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2016年08月28日日曜日


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