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被災松の観音像お堂へ 5000人がのみ

本尊に迎えられた「あゆみ観音」

 東日本大震災で被災した名勝・高田松原の松で作った観音像が、同じ陸前高田市内の米崎町の高台に再建された立山観音堂の本尊として迎えられ、落慶法要が28日、現地で行われた。
 復興への願いを込め「あゆみ観音」と名付けられた観音像は、童女をイメージして作られた。復興支援で同市に滞在した奈良県葛城市職員、同市の寺関係者らが立案。5000人以上がのみを入れた。本尊が流失した立山観音堂が再建されるまで、別の寺に仮安置されていた。
 法要には地域住民ら約40人が参列。焼香し、観音像に手を合わせた。
 堂守の大和田智広さん(37)は「たくさんの人の思いがこもった観音像を頂き、光栄だ。海が見晴らせる鎮魂の場として、多くの人にお参りしてほしい」と話した。
 兵庫県西宮市の藤田敏則さん(67)と英美さん(62)の夫妻も、のみを入れた。陸前高田市で暮らしていた長女菊池朋さん=当時(29)=を震災で亡くした。観音堂には、朋さんの祖母が作った千羽鶴もつるされている。
 参列した夫妻は「(あゆみ観音が)ようやく公開され、感無量」と語った。


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2016年08月29日月曜日


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