宮城のニュース

<概算要求>筒砂子ダム建設を盛る

 国土交通省は2017年度予算の概算要求で、宮城県加美町の筒砂子(つつさご)ダムの建設を中心とする鳴瀬川総合開発事業を新規要求事項に盛り込んだ。事業の建設段階への移行と、建設用地調査費などの予算13億3000万円を求め、財務省と折衝する。
 鳴瀬川総合開発事業は総事業費約1200億円。鳴瀬川支流の筒砂子川に貯水容量約4570万立方メートルの筒砂子ダムを建設して治水と利水を図る。近隣の鳴瀬川本流に設置されている漆沢ダム(加美町)には新たな放流施設を整備し、治水専用にする。
 国の試算によると、戦後最大の1947年9月の洪水と同規模の洪水が発生した場合、流域の浸水面積は完成前の1万1616ヘクタールから158ヘクタールに激減する。
 鳴瀬川流域では洪水と渇水被害が頻発したため、県が84年、筒砂子ダム建設を目指し調査に着手したが、本格建設に至らなかった。国も92年、鳴瀬川支流で田川ダムの建設に向けた調査を始めたが、2010年に国のダム事業見直しの対象になり、13年に建設中止が決定。筒砂子ダムは事業主体が県から国に移され、地質調査などが続いていた。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2016年08月30日火曜日


先頭に戻る