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<わたり温泉鳥の海>ホテル佐勘に経営委託

太平洋などを一望できる「わたり温泉鳥の海」5階の浴場

 宮城県亘理町は29日、東日本大震災で被災後、収支が悪化していた町営宿泊施設「わたり温泉鳥の海」(亘理町荒浜)の経営委託先を、秋保温泉(仙台市)で温泉ホテルを展開するホテル佐勘(仙台市)に内定したと明らかにした。改修などを経て2017年中に宿泊事業を再開する見通し。町は「佐勘のブランドを活用し、町全体に観光客を呼び込みたい」と説明する。
 佐勘が鉄筋5階建ての施設を賃借する契約を結ぶことで両者が合意した。町は年度内の施設引き渡しを目指す。契約期間、賃料など条件の詳細は今後詰める。
 町によると、佐勘は、荒浜地区に整備される陸上競技場利用者の合宿需要への対応や、ホテルサービスを組み合わせた新キャンプスタイル「グランピング」の展開などの誘客構想を示している。施設からの眺望の良さや仙台空港にも近い立地などを佐勘側が評価した。
 佐勘は、秋保温泉で5月にあった先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議の会場にもなった老舗。宮城県松島町でもホテルを経営する。佐藤勘三郎社長は「亘理町を含めた宮城県南地区の観光振興のお手伝いをしたい」とコメントした。
 わたり温泉は08年開業。震災の津波で1階部分が被災し営業を休止したが、14年に日帰り入浴を再開した。15年度の入場者数は15万4000人を記録したが、宿泊、宴会部門などの営業再開を見送っていた。日帰り入浴は営業移管後も続けられ、町民向け料金は据え置かれる見通し。


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2016年08月30日火曜日


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