宮城のニュース

<ILC>準備室の事務所開設

準備室の看板を掲げる室長の鈴木学長(右)と東経連の大江修専務理事

 超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致を目指す東北ILC推進協議会は29日、6月に設立した東北ILC準備室の事務所を、仙台市青葉区の東北経済連合会内に開設した。必要な受け入れ態勢や地元企業の参入支援策などを盛り込む「地域広域基本計画」を来年半ばに策定することを目指し、検討を本格化させる。
 準備室は、岩手県南と宮城県北にまたがる北上山地への誘致に向けて官民で組織。広報、地域、技術、産業の4部門の13部会と、地下施設、マスタープランの2専門部会で構成する。
 国内外への情報発信、研究者の居住環境整備などの受け入れ側の課題のほか、経済・技術面の総合的な波及効果、施設・設備の詳細設計、国際的な運営管理組織の在り方などについて、国内外の研究機関と連携し協議を進める。
 本年度中に基本計画の中間報告をまとめる。来年半ばに計画を策定し、17年度末とみられる政府の誘致可否判断に備える。
 記者会見した準備室フェローの山下了東大素粒子物理国際研究センター特任教授は「計画は8割方できており、今後は青写真に落とし込む段階になる。地域参加が成功の鍵だ」と強調。室長の鈴木厚人岩手県立大学長は「東北のパワーを結集し、国がゴーサインを出す段階で準備万端の状況をつくりたい」と話した。


2016年08月30日火曜日


先頭に戻る