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<楽天ファームだより>森雄大投手/挫折乗り越え成長

 高卒3年目の昨季は主に2軍で1年間先発をこなし、19試合8勝5敗、防御率2.64の好成績を残した左腕。今季、春先から鎖骨付近の神経障害「胸郭(きょうかく)出口症候群」に悩まされ、夏前に一時戦線離脱していたが、7月下旬に実戦復帰して登板を重ねている。
 1軍の先発候補と期待された春季キャンプから投球時、指先に痛みが走る症状があった。6月に診察を受け、病名が分かった。その後1カ月間は投球練習せずに治療に専念。「今季もう無理か」と一時は自暴自棄になりかけたが、将来の飛躍を目指す強い思いを胸に地道な努力で再起した。患部に負担がかからない投げ方も探った。
 7月下旬以降、アマチュアチームとの対外試合4戦に登板。21日の東日本国際大戦では先発で8回2安打無失点、9奪三振と好投した。「去年のいい時の感覚が戻ってきた。チェンジアップの精度が去年より向上し、強い直球や他の変化球との相乗効果で投球の幅が広がった」と、投球術に磨きがかかった実感がある。
 網膜剥離を克服するなど波乱の選手人生を歩んだボクシング元世界王者・辰吉丈一郎氏の著書を読み込むなどして、挫折を乗り越える助けにした。「遠回りでもいいから自分の目標に向かおうと思えた。けがを経験したからこそ逆に良くなった、と思えるようにしたい」。精神的な成長が選手としての成長にもつながる、と肝に銘じている。

◎制球力向上を模索/杉山賢人2軍投手コーチ

 今は制球力を上げるため、無駄な動きを省いてリリースの瞬間だけしっかり力を入れられる投げ方を模索している。2軍戦で先発を重ね、1軍で1回でも2回でも登板できるようにしてほしい。そこでしっかり投げられれば、来季につながってくる。

<もり・ゆうだい>13年ドラフト1位。22歳。福岡県出身。184センチ、74キロ。左投げ左打ち。福岡・東福岡高出。背番号16。


2016年08月30日火曜日


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