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<アウガ>2副市長辞任 青森市政混迷増す

鹿内市長(前列右端)の隣の副市長2人の席が空いたまま、市議会定例会が開会した

 辞職願を突如26日に提出した青森市の加賀谷久輝副市長(69)が29日、辞職した。市の複合商業施設「アウガ」を運営する第三セクター「青森駅前再開発ビル」の佐々木淳一社長も1週間前に副市長職を辞めており、副市長不在のまま同日、市議会定例会が開会。市議の一部は鹿内博市長に会期中の辞職を申し入れた。三セク支援条例案の提出も見通しが立たず、市政の混迷に収束の気配が見えない。
 加賀谷氏は辞職について「健康上の理由」と説明。2009年から鹿内市政で副市長として市政全般に関わり、正副議長との協議役や、三セク整理に向けた関係者との交渉役を担っていた。11〜15年には同社の副社長も務めた。
 2期目の任期は来年5月末までだったが、「市長を支えきれず、申し訳ない。新しい体制に期待したい」と話した。
 鹿内市長は「何度か辞意を示され、引き留めてきたが今回の意思は固かった。長い間ご苦労をかけた」とねぎらいの言葉を述べ、「市政の停滞のないように努めたい」と話した。後任を検討しているが、決まっていないという。
 両副市長の辞職で、三セクの整理やアウガ公共化はさらに難航するとみられ、市議会一部会派は市長の辞職勧告決議案提出を視野に入れているという。
 このため正副議長と自民党会派などは同日の本会議終了後、「(アウガの)一部の地権者との関係性が破綻しており、市長では交渉がまとめられない」などとし、市長に辞職を求めた。
 アウガのテナントや地権者からは「(両副市長は)市政の混乱状態に耐えられなかったのだろう」と心情を推し量る声が上がる一方、「逃げたのではないか。要職のすることではない」と批判もあった。
 定例会には、外国人観光客誘客促進事業など約10億4700万円を増額する本年度一般会計補正予算など30議案が提出された。会期は9月28日まで。


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2016年08月30日火曜日


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