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<台風10号>冠水、停電、運休 宮城混乱

河川が増水してあふれ冠水した市道=30日午後4時25分ごろ、気仙沼市南郷

 強い台風10号は30日夕、宮城県内に最接近し、暴風雨による被害が相次いだ。丸森など32市町村が計431カ所に避難所を開設し、仙台や気仙沼など12市町で最大1069人が避難した。県内の公立学校は全校が臨時休校。各地で河川が氾濫して住宅地が冠水、道路が通行止めになった。

●被 害
 気仙沼市南郷地区で渋抜川が増水してあふれ、住宅地や市道が冠水した。
 石巻市の旧北上川は水位が上昇し、石ノ森萬画館のある中瀬が冠水した。萬画館は午後、臨時休業した。
 昨年9月11日の宮城豪雨で決壊した大崎市の鳴瀬川支流の渋井川では、排水機場に人員を配置。阿武隈川は丸森町で水位が18メートルを超え、水防団が待機した。
 県が管理する国道と県道は、南三陸町戸倉の国道398号など計16カ所が通行止めとなった。このうち石巻市と女川町の県道牡鹿半島公園線(コバルトライン)では規制雨量を超え、女川町の国道398号は長さ最大40メートルで冠水した。登米市の市道5カ所も冠水し通行止めになった。
 強風で、栗原市では12カ所の木が倒れ、仙台市でも民家の立木が倒れた。

●交通機関・電力
 JR東日本によると、県内では東北線、仙石線、仙山線など7路線の上下計323本が運休、上下計10本が最大1時間10分遅れ、約7万3150人に影響した。
 東北電力宮城支店によると、30日午後9時までに石巻市、塩釜市、気仙沼市、登米市、栗原市、南三陸町の延べ5194戸が停電した。強風による倒木で配電線が断線したことなどが原因。

●避 難
 丸森町は土砂災害危険区域の629世帯1887人に避難勧告を出した。避難所12カ所を開設し、最大31人が避難した。
 避難者の脳裏をよぎるのは昨年9月の宮城豪雨の被害。同町の舘矢間まちづくりセンターに妻と避難した杉本三夫さん(80)は「昨年9月に大雨で裏山が崩れたので早めに来た。避難所の方が安心だ」と話した。
 避難準備情報を出したのは仙台、石巻など30市町村。石巻市住吉中に身を寄せた佐々木励司さん(82)は「旧北上川の氾濫が怖い。仮設住宅暮らしなので、災害に敏感にならざるを得ない」と不安そうだった。
 気仙沼市は市民健康管理センターに福祉避難所を開設した。大崎市民病院は帰宅困難者を想定し、待機所を設けた。

●学 校
 県教委などによると、県内の公立学校は全校が臨時休校。私立学校は65幼稚園、3小学校、7中学校、17高校が臨時休校の措置を取った。小学校、高校各1校が午前中で授業を打ち切った。
 31日は、気仙沼西高(気仙沼市)が倒木が電線に触れて校内が停電したため臨時休校する。仙台市内の小中学校計185校で始業時刻を2時間繰り下げる。宮城農高(名取市)は登校時刻を正午にする。


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2016年08月31日水曜日


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