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<リオ五輪>南條監督「改革の成果出た」

女子70キロ級で金メダル獲得を決めた田知本遥を迎える南條充寿監督=リオデジャネイロ

 男女合計12個という過去最多メダル数の達成に貢献した南條監督に、リオ五輪を総括してもらった。

 −メダルの獲得数を増やしたリオ五輪の結果をどう受け止めているか。

 「銀メダルは獲得できなかったが、一定の評価に値する成果が出たと思う。4年後の東京五輪に向けた通過点として収穫と課題がはっきりした形で見えた」。

 −ノーシードから金メダルに輝いた70キロ級の田知本遙(ALSOK)らメダリストの戦いぶりを評価してほしい。

 「田知本は2度の延長勝ちなど接戦をものにする精神的な強さを表現してくれた。五輪や世界選手権のメダルがなく悔しい思いをしていたので感慨深い。銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)や連覇を逃した57キロ級の松本薫(ベネシード)らもトーナメントで序盤の一瞬の隙を突かれて敗れたのが悔やまれるが、悔しさからよく立て直して3位決定戦を勝った。大人のプレーヤーになったと思う」。

 −どん底からの復活を遂げられた理由は何か。

 「手探りで始めた改革がある程度の形になったと思う。代表合宿の日数を以前の半分以下に減らし、日々の練習は選手の所属先、技術指導は同性の代表コーチに任せ、試合運びが巧みな外国人の傾向を分析して戦術を指導する指南役を担った。相手を十分に知った上で、一本を取る技術にたけた日本の柔道をぶつければ負けることはない」

 −歓喜の一方で出た課題は何か。

 「五輪の重圧に打ち勝つための精神面だ。若手の63キロ級の田代未来(コマツ)、78キロ級の梅木真美(環太平洋大)がメダルを逃すなど東京五輪世代で結果を残せなかった。国や生活を背負いハングリーに戦う外国人にいかに勝つかが大事。逃げ切る力と戦術に勝る相手に先手を取る重要性を伝えたつもりだったが、詰めが甘かった反省がある」


2016年08月31日水曜日


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