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<台風10号>岩手津波被災地 浸水、孤立続く

中心部に近い住宅地も冠水し、マンホールからは水が噴き出した=31日午前6時45分ごろ、岩手県宮古市向町
鵜住居川の水流で大きく削られ、通行止めとなった県道=31日午前8時20分ごろ、岩手県釜石市橋野町

 観測史上初めて東北の太平洋側に直接上陸した台風10号の激しい風雨から一夜明けた31日、岩手県沿岸では複数箇所で浸水が続いたほか、孤立が解消されない集落もあった。
 冠水した宮古市中心部では同日未明から水が引き始めたが、所々で水が残り道路は泥だらけになった。住民らはうんざりした表情でほうきでかき出したり、水で流したりした。
 同市向町では一時、大人の肩ほどの高さまで泥水が押し寄せた。家が膝上まで浸水したという吉田康子さん(46)は「この辺は冠水しやすい場所だが、まさかここまで来るとは。気付いたら道がふさがっていた」と言う。
 家は東日本大震災の津波で被災し、2011年暮れに改修した。「生活を立て直したのに、またかという思い。家の中の泥の後片付けは気がめいります」と途方に暮れた様子だった。
 釜石市橋野町では市街地と結ぶ唯一の県道が、並行する鵜住居川の水流で約70メートルにわたってえぐられ、車両が通行できなくなった。隣の遠野市に抜ける笛吹峠も通行止めとなり、3地区の66世帯142人が孤立状態になっている。
 中村地区の町内会長八幡哲夫さん(66)は「高齢者が多く、寝たきりの人もいる。道路が復旧しないと病院にも行けず不安だ」と話した。


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2016年08月31日水曜日


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