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ジャミセリオン参上 スコップ三味線に沸く

ステージでスコップ三味線の技を披露するジャミセリオン

 ばちの代わりに栓抜きでスコップをたたいて演奏するスコップ三味線の「ヒーロー」が秋田県湯沢市にいる。その名も、スコップ戦士「ジャミセリオン」。覆面プロレスラーのような派手な外見だが、スコップ三味線の本場、青森県五所川原市で毎年12月にある「世界大会」で2014年と15年に個人の部2位となった実力の持ち主だ。農閑期限定で秋田県内の催しに出演し、地域の盛り上げに一役買っている。
 湯沢市桑崎御返事(おっぺち)で15日夜にあった夏祭り。約70人の住民が待つ中、ジャミセリオンが登場した。
 トラックの荷台をステージにして「夏祭り」「にんじゃりばんばん」といった曲に合わせ、スコップを激しくたたく。飛び跳ねたり横に1回転したりすると、観客が沸いた。
 祭りを主催した御返事村おこし会会長の太田淳さん(46)は「子どもに人気がある。盛り上がった」と喜んだ。
 ジャミセリオンに扮(ふん)するのは、湯沢市上関の自営業高橋進さん(46)。農業機械販売・修理の店を父親と営む。非公開だというマスクの中の素顔は、眼鏡を掛けた優しい表情だ。湯沢市の非公認キャラクターを自称し、名前は地域特産のセリをイメージした。
 07年に「第1回津軽すこっぷ三味線世界大会」の模様をテレビで見て、「ばかくさいけれど、面白そうだ」と引き付けられた。10年に大会に初出場したが、成績は振るわなかった。真剣に取り組む一方、マスクやボディースーツといった衣装を千葉県の業者に発注。11年からヒーロー姿で大会に参加した。衣装代は30万円かかったが、出来栄えには満足している。
 当初は自己流で練習していた。12年冬、秋田県横手市を訪れたスコップ三味線の家元舘岡屏風山(びょうぶざん)(本名高橋弘行)さんから、ばちさばきなどの基本を学び、技を磨いた。
 月に2、3回、福祉施設や各地のイベントに出演している。身長161センチの小柄な体でステージを走り回り、全力で演奏する。30分ほどの公演が終わると、へとへとになるという。
 それでも声が掛かれば出向く。「湯沢を、秋田を盛り上げたい」という思いが原動力になっている。


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2016年08月31日水曜日


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