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<世界防災フォーラム>仙台の定期開催決定

 【ダボス(スイス)=武田真一】東日本大震災の教訓を基に防災を幅広く議論する国際会議が、仙台市で定期開催されることが正式に決定した。主催の実行委員会を構成する予定の東北大災害科学国際研究所と仙台市などが、スイス・ダボス市で開催された世界的な防災会議「第6回国際災害・リスク会議」(IDRC)の場で発表した。
 現地時間8月31日夜に行われた発表によると、ダボスで隔年開催されているIDRCを誘致する形で、IDRC非開催年に仙台で隔年開催する。「世界防災フォーラム(仮称)」として、初回は2017年11月25〜27日に仙台市青葉区の仙台国際センターで開く。
 15年3月に仙台市で開かれた国連防災世界会議の開催実績を引き継ぎ、国連会議で採択された30年までの世界の防災指針「仙台防災枠組」に基づく防災戦略を協議。会議の英語表記には「BOSAI」の単語を入れ、被災地の防災知見を世界と共有し、教訓発信を継続的に担う場を目指す。
 実行委には、東北大と同災害研、仙台市のほか、IDRCを運営するダボスの国際組織「グローバルリスクフォーラム」(GRF)が名を連ね、宮城県、東北からも関係自治体や経済団体などが参加する予定。
 市民参加型の啓発行事も開き、産学官民一体で震災の風化を防ぎ、教訓伝承と防災啓発の取り組みを強化する機会と位置付ける。
 発表記者会見で、東北大災害研所長補佐の小野裕一教授は「世界と被災地、産学官民の関係機関をつなぎ、震災教訓を伝え、防災連携を強める意義は大きい」と語った。仙台市の伊藤敬幹副市長は「仙台防災枠組を採択した地で被災地の知見を世界と継続的に共有したい」と参加を呼び掛けた。
 GRFのウォルター・アマン代表は「IDRCの被災地定期開催は、防災の議論を深める格好の機会になる」と期待した。


2016年09月02日金曜日


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