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<女川魚市場>再生へ前進 荷さばき場完成

運用開始した中央荷さばき場

 東日本大震災で被災した宮城県女川町の女川魚市場に中央荷さばき場が完成し、1日に運用を開始した。高度衛生管理に対応した密閉式で、町の水産業の中核施設再建がまた一歩前進した。
 台風10号の影響で1日は魚の取引がなかった。近く、秋漁の主役サンマが魚市場に水揚げされ、中央荷さばき場で入札が行われる見通し。
 鉄骨4階、延べ床面積約6320平方メートル。鳥獣などが入らないよう壁やシャッターで囲み、魚の衛生管理を徹底する。養殖ギンザケなどを取り扱う計画で、ギンザケ選別機を配置。自然換気システムで維持管理費を抑える。
 町内外の人々に魚市場に親しんでもらおうと2階部分に見学通路を設けた。幅約5メートル、長さ約100メートルで、中央荷さばき場と漁船が接岸する岸壁の双方を望むことができ、競りや選別、水揚げの様子を眺められる。
 隣接する管理棟も整備された。共に昨年9月に着工し、事業費は中央荷さばき場が約30億円、管理棟は約18億7000万円。
 魚市場では昨年6月に東荷さばき場が完成、来年3月には西荷さばき場も出来上がる。加藤実専務は「中央荷さばき場完成で、大型漁船の受け入れはほぼ100%可能となる。できるだけ多くの漁船や人を呼び込み、女川の復興へ弾みをつけたい」と話す。


2016年09月02日金曜日


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