岩手のニュース

<台風10号>岩手道路寸断 29集落孤立

犠牲者9人のうち6人の身元が分かった高齢者グループホーム「楽ん楽ん」の前で、手を合わせる職員ら=2日午前9時10分ごろ、岩手県岩泉町

 台風10号による豪雨被害で、岩手県内では道路の寸断などにより、岩泉町で27カ所、久慈市で2カ所の集落が孤立していることが2日、県災害対策本部のまとめで分かった。孤立集落の住民は岩泉町が873人、久慈市が220人の計1093人。県警などが安否確認を進めている。岩泉町では住民16人と連絡が取れていない。同町乙茂の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」で死亡した9人のうち、6人の身元が判明した。

 岩泉町では北部の安家(あっか)地区や西部の大川地区に孤立集落が集中している。安家地区では7集落の119世帯234人、大川地区は12集落で180世帯388人が孤立状態とみられる。
 大川地区は町中心部につながる唯一の県道が寸断されている。ヘリコプターで救助隊を搬送して住民の安否確認を進めている。安家地区の一部では車両が通行できる道路が確保され、消防や陸上自衛隊が入った。
 岩泉町で連絡が取れていない16人は、被害に巻き込まれた恐れがあるとみられる。町内のほぼ全域で断水が続き、電話は一部でつながっていない。
 久慈市は1日の捜索の結果、道路が寸断されていた山根町と山形町繋の2地区に取り残されている人数が判明した。宮古市の孤立は道路復旧で解消された。
 「楽ん楽ん」で亡くなり、身元が確認されたのは男性1人と女性5人。県警によると、6人は岩泉町岩泉の佐々木悦子さん(88)、同町中島の千葉繁喜さん(77)、同町安家の中屋敷チエさん(85)、同町門(かど)の畑中ソメさん(82)、同町釜津田の曲沢アサヱさん(84)、同町岩泉の三浦敦子さん(79)。
 いずれも入所者で、死因は溺死だった。ほかに犠牲になった3人の確認作業も進めている。
 県警は1日夕に見つかった1人の遺体についても、台風との関連や身元確認を進めた。


関連ページ: 岩手 社会

2016年09月02日金曜日


先頭に戻る