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<全村避難>飯舘 唯一の診療所再開

5年ぶりに再開した「いいたてクリニック」

 東京電力福島第1原発事故に伴う全村避難が続く福島県飯舘村で唯一の診療所「いいたてクリニック」が1日、診療を再開した。来年3月末の避難指示解除に向けて長期宿泊が始まっている中、住民を健康面で支える。
 クリニックは公設民営で、村が設置し、社会医療法人秀公会(福島市)が指定管理者として運営。診療は火曜、木曜の午前9時〜正午。科目は総合診療科のみで、法人の医師3人が交代で勤務する。
 初日は3人が受診した。ぜんそくを抱える庄司喜久江さん(79)は「最近は発作はないが、血圧が少し高かった。クリニックが再開してありがたい」と安心した様子で話した。
 クリニックは2010年開設で、原発事故後の11年6月に休診となった。村は13年6月、再開に向けて法人と協定を締結し、補修などを進めた。17年度以降は運営費として年間2000万円を補助する。
 事故前は週4日診療で外科など6科目あったことから、村は今後、住民帰還の動向に合わせて診療体制の拡大を検討する。菅野典雄村長は「週2回のスタートとなったが、(医療に関する)住民の不安が軽減されたのはうれしい」と述べた。


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2016年09月02日金曜日


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