宮城のニュース

閖上住民支援 名取市が無料バス運行へ

 宮城県名取市は2日、東日本大震災で被災し、災害公営住宅などの整備が進む閖上地区からの買い物や通院を支えるため、イオンモール名取などの商業・医療施設が集まる美田園地区に向かう無料バスを10月から運行する方針を固めた。関連予算を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を、6日開会の市議会9月定例会に提出する。

 「震災復興支援バス」は21人乗り以上の小型バスの利用を想定し、1日4往復する計画。運行は事業者に委託し、2017年3月までの委託料780万円を補正予算案に計上した。
 来年度以降も、市内を運行する乗り合いバス「なとりん号」の路線見直しと絡めながら、18年3月まで走らせる方針だ。
 市は閖上地区の約57ヘクタールを居住区域と位置付け、災害公営住宅計524戸を整備する計画。6月末には初めて一戸建てタイプ25戸が完成し、既に市民が移り住んでいる。ただ、区域内に設けられる商業エリアは核施設の立地が決まっていない上、現在のところ病院の進出もない。
 閖上地区から最寄りの病院や商業施設がある美田園地区までは約6キロ。徒歩では遠く、住民の中には車の運転に支障がある高齢者や子どももいるため、「交通弱者」に配慮する必要があると判断した。
 市は「車を所有している世帯も働き手が日中使っていれば、残された高齢者や子どもは足に困る。なとりん号再編までの一定期間サポートしたい」(復興調整課)と狙いを話す。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2016年09月03日土曜日


先頭に戻る