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<防潮堤>気仙沼・内湾 高さ引き下げ

 東日本大震災の影響で地盤の隆起が続くのを受け、宮城県が気仙沼市内湾地区に建設している防潮堤の高さから隆起分を差し引くことが2日、分かった。国土地理院が公共工事で高さの基準として使われる水準点の高さを、来年2月に改訂するのを踏まえて見直す。
 県は海抜4.1メートルの防潮堤(全長675メートル)の上に、津波襲来時に浮力で立ち上がる1メートルのフラップゲートを設ける計画。昨秋に着工したが、防潮堤本体工事は始まっておらず、水準点の改訂結果を堤防の高さの設定に反映できると判断した。
 震災後の県内の防潮堤建設計画は、国土地理院が2011年10月に改訂した水準点に基づき進められている。しかし、改訂後も沿岸部で地盤隆起が続き、衛星利用測位システム(GPS)の観測で気仙沼市笹が陣は今年2月時点で20センチ前後隆起している。
 隆起により防潮堤が必要以上の高さになる恐れがあるとして、市民らでつくる内湾地区のまちづくりメンバーが県に見直しを求めていた。
 防潮堤本体は17年夏に、陸こう(防潮堤出入り口)を含めた全体は18年3月の完成を目指す。菅原茂市長は「防潮堤の内陸側の地盤がかさ上げされるので、見かけ上の堤防高が1メートルほどになる場所もある」と見直しに期待した。
 内湾地区以外の県内の防潮堤の見直し箇所について、県河川課は「どこまで見直せるか検討の最中」と説明している。


2016年09月03日土曜日


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