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津波犠牲テイラーさんの意志継ぎ 学生ら渡米

交流事業の壮行会で英語による研究発表を披露した学生5人

 宮城県石巻市の石巻専修大の学生と教職員の計7人が4〜18日、石巻市の小中学校で外国語指導助手(ALT)を務め、東日本大震災で犠牲になった米国人テイラー・アンダーソンさん=当時(24)=の母国を訪れる。「日米の懸け橋になりたい」というテイラーさんの遺志を継いで両国の親睦を深める。
 テイラーさんの両親が設立した記念基金による交流事業の一環で、昨年に続き2回目。2〜4年の学生5人が参加し、テイラーさんが卒業した米バージニア州ランドルフ・メーコン大で授業に出席したり、テイラーさんの両親の自宅を訪問したりする。
 2日に石巻専修大であった壮行会で、尾池守学長は「米国の多様性を実感し、石巻の文化を発信してください」とあいさつ。学生たちは訪問先で披露する「日本文化の再構築〜石巻からのメッセージ」と題した研究内容を発表し、石巻の歴史や観光、復興の状況を英語で説明した。
 交流事業は昨年、2年間の事業としてスタート。ランドルフ大の学生も昨年と今年の2回、石巻市に滞在して被災地の現状を学んだ。
 参加する理工学部3年及川秀真さん(20)は「気仙沼市の自宅が津波で全壊した。自分の言葉で被災体験を伝えたい」と意気込みを語った。


2016年09月03日土曜日


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