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明治のポンプ復活の放水 川崎の消防団が発見

腕用ポンプの動きを確かめる消防署員=川崎町の大河原消防署川崎出張所

 明治から昭和の半ばにかけて全国の消防団が使った手動式の腕用ポンプが、宮城県川崎町内で見つかった。さび付き、塗装もはげたポンプは町消防団員の修復作業によって復活。4日、町内で開かれる消防演習にお目見えし、久しぶりに水を放つ。

 ポンプは台車に載せて火災現場まで運び、取っ手の付いた棒をシーソーのように上下させて水を出す仕組み。町内の笹谷地区に1911(明治44)年に導入された。かつて町内では集落ごとに1台ずつ配置されたが、現在は笹谷地区にしか残っていないという。
 町消防団が昨年11月、町公民館笹谷分館に保管してあるポンプを発見。風雨にさらされず、保存状態が良かったため修理することにした。
 修復したのは、手先が器用な副団長の菅野節男さん(65)。いったんバラバラにして組み立て直した後、エメラルドグリーンと赤の当時の配色を再現した。作業には1カ月以上かかり、「放水する時に空気が漏れないよう細心の注意を払った」と振り返る。
 消防演習は同町川崎中で午前9時から行われ、町消防団の笹谷地区の団員らが腕用ポンプを実演する。
 ポンプは現在、町内の大河原消防署川崎出張所で保管されている。町は役場の敷地内に展示することを検討している。
 町消防団長の鈴木正司さん(67)は「腕用は今や使ったことのある団員がいない歴史上のポンプ。多くの人に見てもらえればうれしい」と願う。


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2016年09月03日土曜日


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