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民生委員制度100年の足跡 記念冊子発行

宮城県大河原町の民生委員児童委員協議会が発行した冊子

 民生委員制度が来年100周年を迎えることを記念し、宮城県大河原町民生委員児童委員協議会は、会の歴史をたどる冊子「つなぐ」を発行した。住民の支援に奮闘する委員が体験記を寄せ、自分たちが果たす役割を見詰め直している。
 女性委員の一人は、地域で孤立していた親子の家を定期的に訪問し、徐々に心を開いてもらえるようになった事例を紹介。「高齢者でも障害者でもなく、福祉からも身内からも遠い人たちを誰が心配して手助けしてあげるのか」と記した。
 別の女性委員は、通っていた1人暮らしの高齢者から「苦しい」と電話を受け、119番通報後に自宅に駆け付けた経験談を披露した。後に高齢者は「119番を思い出せなかった」と涙ぐみ、赤いボールペンで委員の電話番号を書いた手帳を見せてくれたという。
 冊子ではこのほか、東日本大震災後に実施した支援や、小学校の下校時に通学路を見回る活動、1人暮らしの高齢者に「救急安心カード」を配る取り組みを説明している。
 冊子はA4判、96ページ。タイトルは、委員が住民と行政をつなぐ役割を果たしていることから付けた。
 協議会は1983年に発足し、現在の委員は54人。大沼忠会長(71)は「委員の活動の過去と未来をつなぐ冊子になればうれしい」と話す。
 300部作り、委員や元委員、関係機関に配った。残部もあり、希望者に無料で配布する。連絡先は町民生委員児童委員協議会0224(53)0294。


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2016年09月04日日曜日


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