岩手のニュース

<台風10号>岩手 死者14人に

孤立状態となっている大川地区の集落に徒歩で入り、流木の撤去に取り掛かる消防隊員ら=3日午後2時ごろ、岩手県岩泉町大川

 台風10号による豪雨被害で、岩手県内の死者は3日、新たに2人増えて14人となった。このうち身元が判明していないのは2人で県警が確認を急いでいる。岩泉町乙茂の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」で死亡した9人全員の身元が判明。孤立集落の住民は岩泉町と久慈市の計814人で、前日と比べ59人減ったが、岩泉町内では新たな孤立集落も確認された。台風12号の影響で天候の崩れが予想されるため、県は孤立集落住民の集団避難を検討している。
 「楽ん楽ん」で死亡した9人のうち、最後に判明した2人は岩泉町袰綿(ほろわた)の浦場トワさん(94)、同町門、沢田繁雄さん(79)。9人はいずれも入所者で77〜95歳の男性2人、女性7人だった。
 2日昼に同町乙茂で見つかった遺体は、近くに住む同町乙茂、熊谷福志さん(57)と分かった。同町で連絡が取れない住民は依然、8人いて災害に巻き込まれた恐れがあるとみられる。
 岩泉町の孤立状態にあるのは8地区の17集落で、住民は計289世帯602人に上る。道路復旧で前日比で8集落減ったが、救助活動が進むにつれ新たな道路寸断を確認。さらに5地区5集落の94世帯206人が孤立状態となっていることが分かった。
 久慈市が集落ごとに住民数を精査した結果、山根町地区と山形町地区で計16集落が孤立状態だった。110世帯212人が取り残されているとみられる。
 県内は台風12号の接近に伴い、6日ごろから天候悪化が予想される。県は岩泉町と久慈市に対し、孤立地域の住民814人をヘリコプターやバスで集落外の避難所や宿泊施設に避難させる方針を提示。他自治体への避難も視野に関係機関と協議している。久慈市は4日にも住民の移動を始める方向で検討している。岩泉町も同日中に判断する。


関連ページ: 岩手 社会

2016年09月04日日曜日


先頭に戻る