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<むすび塾>訓練基に課題検証

ワークショップで観光客避難の課題を話し合う参加者=3日、兵庫県南あわじ市の福良地区公民館

 兵庫県南あわじ市福良地区で3日実施した防災ワークショップ「むすび塾」は、観光客の防災対策強化を目指して実施した津波避難訓練を踏まえ、参加者が成果や改善点を議論した。
 渦潮観光船運航会社「ジョイポート南淡路」の鎌田勝義社長(50)は「観光客は土地勘がなく、時期によって来客数が変動するなど不確定要素も多い」と避難誘導の難しさに言及した。旅館若おかみの榎本靖子さんは「年配の人や小さい子を含めてスムーズに避難できるか不安」と語った。
 観光客向けのアナウンスの在り方についても意見が交わされ、「危機意識を持ってもらう言い方をすべきだ」「表現が強すぎると逆にパニックになる」との指摘が出た。
 福良町づくり推進協議会の原孝会長(71)は、夜間に実施している避難訓練など地区の取り組みを紹介。「近所付き合いが薄れてきたのが課題だ。日頃から交流のある学生ら若者の視点を取り入れ、防災強化に生かしたい」と述べた。
 神戸大都市安全研究センターの北後明彦教授(避難計画)は「避難開始をいかに早く、避難行動時間をいかに短くするかが重要。訓練を重ねて手順を身に付けてほしい」と助言した。


2016年09月04日日曜日


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