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<裏方さんGO>企画展示品 手作りで

真ん中の穴から頭を出して昆虫の顔を間近で観察できる標本台。松本さん(写真奥)が手作りした

 陰で施設の人気を盛り上げ、組織の運営を支える人たちがいる。宮城県や仙山圏の「裏方さん」にご登場いただこう。

◎仙台市科学館 松本敏秀さん

 「手作りが大好きなんですよ。勤めていた中学校でも工夫していました」
 仙台市青葉区の市科学館で特別展の企画準備を担当する松本敏秀さん(44)がうれしそうに自作の昆虫標本を見せてくれた。
 8月21日に閉幕した同館の「見て!触って!わくわく昆虫館」には約5万人が来場。業者が作った模型やパネルに交じり、松本さんの「作品」が並んだ。
 石膏(せっこう)を掘って作った巣にアリを放ち生態を知ってもらう展示では、個体数が少ない女王アリの捕獲に苦労した。湿気で石膏にカビが生えるハプニングに見舞われた。
 展示用の小さな虫を捕まえる「吸虫管」も手作り。本来は口で吸って使うが、ハンドクリーナーを取り付け、衛生的で効率良く捕獲できるようにした。餌はスーパーで廃棄するキャベツの葉をもらうなど、予算軽減の努力を重ねる。
 普段は「(未確認生物の)ケサランパサランを発見した」「この植物は何?」といった市民の情報提供や質問にも対応。「大人も興味を持つ科学館を目指している。楽しく学んでほしいですね」と話す。
 現在は10月の児童・生徒理科作品展の準備を進める傍ら、繁殖した虫の余生に頭を悩ませる。(相沢みづき)

●ここも魅力/体験型の展示が充実

 体験型の展示が充実しています。地震の揺れを体験できる「グラリくん」や調合して自分だけの香りをつくる「香水ファクトリー」、中に入ることができるシャボン玉が人気です。エスカレーターや消火栓は内部が見える構造にしており、建物自体を観察するのも楽しいですよ。

[仙台市科学館]開館は午前9時〜午後4時45分(入館は午後4時まで)。休館日は月曜日(休日は除く)と毎月第4木曜日(12月と休日は除く)。入館料は一般500円、高校生300円、小中学生200円。連絡先は022(276)2201。


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2016年09月05日月曜日


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