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<台風12号>岩手・岩泉に避難指示

自衛隊ヘリコプターで孤立集落から搬送され、避難所へ向かう住民=4日午前11時25分ごろ、岩手県岩泉町の岩泉中

 台風10号の豪雨で甚大な被害が出た岩手県岩泉町は4日、台風12号の接近に備え、町内全域の4587世帯9947人に避難指示を出した。道路寸断で孤立状態となっている集落の住民をヘリコプターで輸送。157人が町内の宿泊施設に避難した。5日も継続する。県内の死者は4日、新たに2人増え16人となった。この2人を含め計3人の身元が判明。身元が分かっていない1人は県警が確認を進めている。
 岩泉町では8地区の17集落に住む289世帯602人が孤立状態となっていた。このうち安家(あっか)地区と鼠入(そいり)地区に町職員が入り避難指示を伝え、住民を自衛隊のヘリコプターで町中心部に搬送。対象の328人のうち計157人が避難所の町内のホテルに移った。
 5日は他の地区の274人と、4日避難しなかった171人を対象に輸送に取り組む。久慈市も孤立集落から住民を輸送する予定だったが、天候が悪く5日に延期した。
 県警によると、1日夕に岩泉町乙茂で見つかった男性の遺体は東京都足立区加賀の柴田匡宏さん(72)と判明。3日に同町で見つかった2遺体は同町岩泉の箱石訓子さん(49)、同町袰(ほろ)野の穂高ミネさん(93)と分かった。
 町によると、箱石さんと穂高さんは町が連絡が取れてないとしていた8人のうちの2人。依然として6人と連絡がつかず、被害に巻き込まれた可能性があるとみられる。
 避難指示により、岩泉小、岩泉中はそれぞれ5日と6日に授業を再開する予定だったが、解除まで臨時休校する。
 県によると、確認された住宅被害は全壊が久慈市などで4棟、半壊が久慈市と陸前高田市で計154棟。床上浸水は久慈市や遠野市で計739棟。東日本大震災の仮設住宅も宮古市、釜石市、大槌町で計77戸が床上浸水した。岩泉町の被害調査は着手できていない。
 石井啓一国土交通相は4日、岩泉町の被災現場を視察し「孤立地域の解消に向け県と協力し取り組む」と述べた。


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2016年09月05日月曜日


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