山形のニュース

戦国時代の幻の山城 よみがえれ升形楯

本丸南側に築かれた土塁の上から、急な斜面を見下ろす児童たち

 戦国時代、山形県新庄市升形地区にあった升形楯(たて)(城)の歴史を掘り起こそうと、地元の住民有志が本年度、活動を始めた。山頂の本丸までの道の草木を刈ったり、周辺に案内板を設けたりして整備を進める。1日には升形小の5、6年生が、本丸までの山道を登った。
 升形楯は地元以外ではあまり知られていないため、幻の山城という存在だった。「約400年の闇からよみがえらせよう」と住民有志が今年3月、「升形の未来を創る会」を結成。地権者の了承を得て通路を整備したほか、城の縄張り調査、周辺図や案内書の作成も行った。
 1日は児童11人と地元の人ら20人余りが約15分をかけて山道を登り、本丸に立った。北には升形川が流れ、東西は崖。南には空堀と土塁が築かれ、敵の侵入を防いでいた。児童は、天然の地形と人間の知恵で守られた堅固な楯のイメージを膨らませていた。
 5年の土田奨太君(10)は「この地域に城があったことを初めて知った。高さを生かして敵から守っていたことがよく分かった」と話した。
 創る会の奥山歳美会長(69)は「升形の城の歴史を多くの人に見に来てほしい。交流人口を増やし、地域を活性化させるきっかけにしたい」と張り切る。
 創る会はJR東日本の了解を得て升形駅舎内に城の説明などを掲示。今後は、升形城に関する講演会を開催し、小冊子も発行する予定だ。
 市史などによると、升形楯は標高130メートルの楯山にある山城。戦国時代末期、大蔵村にあった清水城の城主に仕えていた矢口能登が治めた。
 見学は自由。升形楯に関する連絡先は、創る会事務局長の坂本俊亮さん0233(29)2118。


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2016年09月05日月曜日


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