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<津軽ダム>水陸両用バス ツアー計画

津軽ダム工事事務所が実施した水陸両用バス運行の社会実験。参加者に好評だった

 青森県西目屋村は、今秋完成する津軽ダムとダム湖「津軽白神湖」を観光に生かそうと、水陸両用バスによるダム周辺ツアーを計画している。来年春の運用を目指してバスの購入を決定、今年10月ごろに試乗会を実施する。冬季は長崎県島原市にバスを貸し出し、共同で観光プロモーションに取り組む。
 工事を担う国土交通省津軽ダム工事事務所は、ダム完成後の地域活性化を目指し、2012年から数回、モニターツアーや水陸両用バス運行に関する社会実験を実施してきた。水上運行を体験した参加者からは「また乗りたい」と好評を得た。
 村は実験結果を受け、水陸両用バスの運行を決定。来春の運用開始を目指して本年度、車両(40人乗り、9000万円)を購入する。水陸両用バスを自治体が保有するのは全国初という。
 雪深い冬場は、「島原半島世界ジオパーク」で水陸両用バス運行を計画していた長崎県島原市にバスを貸し出す。両市村は今年4月に共同観光プロモーション事業に関する協定を結んだ。1200キロと「日本一離れた」自治体間の地方創生連携として、国の地方創生加速化交付金を活用し、東京などでPRを行うほか、モニターツアーを実施して運用策を検討する。
 西目屋村は世界遺産・白神山地を観光資源とし、中でも「暗門の滝」散策コースは観光客に人気があった。しかし、昨年の落石事故などを受け、今シーズンから同コースは上級者向けに変更され、観光客の減少が懸念されている。
 村産業課の担当者は「水陸両用バスの運用で、これまでにない客層が来るのを期待している」と話す。

[津軽ダム]岩木川の治水利水を目的に国が建設する多目的ダム(総貯水容量1億4090万立方メートル)。60年に建設された目屋ダム(3900万立方メートル)の容量が不足したため、下流側に整備された。目屋ダムはダム湖の津軽白神湖に水没した。津軽白神湖の面積は、目屋ダムのダム湖・美山湖の2.5倍。


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2016年09月06日火曜日


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