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<台風10号>楽天・銀次が激励 笑顔戻る

被災者を励ますため避難所を訪れた銀次選手=5日午後1時ごろ、岩手県岩泉町の岩泉町民会館

 プロ野球東北楽天の銀次選手(28)が5日、台風10号の豪雨被害を受けた岩手県岩泉町を見舞った。小本(おもと)川の増水で水没した「楽天イーグルス岩泉球場」を視察し、避難所で町民を激励した。近隣の普代村出身の銀次選手にとって、身近な土地を襲った災害。「できることは積極的に協力する。野球を通して被災した人たちを元気づけるプレーを見せたい」と古里復興への支援を誓った。
 「思い出の球場がなくなってしまった」。内外野は1メートルほどの土砂が積み重なり、バックスクリーン近くで巨木が倒れて車を押しつぶす。小学生のころに何度も試合をした球場の変わり果てた光景に、銀次選手は「想像を超える被害。とても残念な気持ち」と沈痛な表情を浮かべた。
 被災した町民が避難生活を送る岩泉町民会館では銀次選手が一人一人の手を握り、励ました。中には涙ぐむお年寄りや子どももいた。「避難所の人たちから『ありがとう』という言葉をもらい、来て良かったと思った」
 避難所の運営を手伝う町内の無職小林幸平さん(68)は「プロ野球の世界で頑張っている選手が訪れてくれたのは、みんなの大きな励みになる」と話した。
 町と球団の縁は深い。岩泉球場は2007年から「楽天イーグルス」の冠を付け、08年にイースタン・リーグの公式戦を開催。子どもたち対象の野球教室を定期的に実施してきた。
 銀次選手に同行した球団の立花陽三社長(45)は「球団として支援できることを考える。球場が復旧したときには2軍戦を開けるよう前向きに検討したい」と述べた。


2016年09月06日火曜日


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