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<台風10号>ボランティア ようやく本格化

ボランティア活動が中止され、家の前に堆積した泥を自力でかき出す畠山さん=5日午後3時30分ごろ、岩手県岩泉町

 台風10号の豪雨被害から1週間となる6日、被害が甚大だった岩手県岩泉町で災害ボランティアの活動がようやく本格化する。台風12号の接近に備えて町が全域に出した避難指示が5日解除され、ボランティアも復旧作業に取り組めるようになった。遠隔地から駆け付けた人も多く、活動できなかった2日間は被災地の情報を収集するなど準備を進めた。
 被災地支援団体オープンジャパン(石巻市)のメンバー高山隆夫さん(62)は5日朝、自宅がある山梨県から次男泰樹さん(24)と共に岩泉町に入った。
 東日本大震災では直後に石巻市で支援。元調理師で現在も数カ月に1度、市内の仮設住宅を回って包丁を研ぐボランティアに取り組む。熊本地震でも熊本県南阿蘇村に3度入って活動した。
 2人は6日からの活動に備え、被災現場を見て回った。高山さんは「作業はできなくても被災地の様子を知ることが大事。情報を集め、フェイスブックなどを通じて仲間に発信できる」と語った。
 岩泉町社会福祉協議会によると、被災後初の週末となった3日は団体と個人計159人のボランティアが入った。4〜6人のグループで午前9時から6時間、要請を受けた岩泉地区の民家で泥のかき出しや家財道具の片付けに当たった。
 妻の実家が被災した団体職員畠山裕志さん(46)は3日、岩手県田野畑村から参加したボランティア5人の手を借りた。「東日本大震災の時の恩返しにと駆け付けてくれた。作業が進んで助かった」と感謝する。5日は自力で泥のかき出し作業に取り組んだ。
 ボランティアセンター前には4日も朝から参加者の列ができたが、同日午前9時に町は避難指示を発令。ボランティアの安全を確保できないとの理由で活動は中止となった。活動できなかったボランティアは137人いた。
 同町社協の担当者は「今後は町内各地区にボランティアセンターのサテライトを設け、被災者のニーズに応える活動を実現したい」と話した。


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2016年09月06日火曜日


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