岩手のニュース

<台風10号>日常少しずつ 岩泉8小学校再開

1週間ぶりに登校する岩泉小の児童たち。堆積した土砂の土ぼこりが舞うため、マスク姿の子も多かった=6日午前8時40分ごろ、岩手県岩泉町

 岩手県内で16人が死亡した台風10号豪雨は6日、発生から1週間となった。被害が甚大だった岩泉町では、臨時休校していた小学校8校が7日ぶりに授業を再開。友達との再会を喜ぶ子どもたちの声が校舎に響いた。県によると、同町では443人が避難所生活を強いられている。道路寸断で孤立状態となっている集落には321人がとどまっている。同町の6人と宮古市の1人の安否が依然、分かっておらず、県警などが捜索している。
 岩泉町岩泉の岩泉小(児童141人)では、ほとんどの児童が登校した。校門をくぐると、校庭を走り回るなどして歓声を上げた。
 朝会では全員で豪雨による犠牲者に黙とうをささげた。拳を握りしめたり、涙ぐんだりする児童もいた。高橋和江校長は「学校には友達や先生がいて、楽しいことが待っている。つらい思いをしている人も頑張ってほしい」と語り掛けた。
 4年の佐々木非彩(ひいろ)君(10)は「久々に友達と会えてうれしかった。これからいっぱい遊びたい」と笑顔を見せた。同日はホームルームだけで終え、7日から授業を再開する。
 町内では8日までに他の小学校3校と中学校3校が授業を再開する。町中心部に通じる道路が寸断されている安家(あっか)小と安家中の再開は決まっていない。
 同町役場では6日朝、災害対策本部会議の冒頭に伊達勝身町長ら幹部職員が黙とうした。伊達町長は「1週間たったとはとても思えない。本当に忍びない。残念で申し訳ない悔しい気持ちのみだ」と述べた。
 町は孤立状態の住民に対し避難の呼び掛けを続ける。住民の罹災(りさい)証明の受け付けに向け、被害家屋の実態調査に入った。
 久慈市は5日夜、自衛隊に撤収を要請した。道路復旧が進んでおり、集落の孤立状態は解消される見通し。


関連ページ: 岩手 社会

2016年09月06日火曜日


先頭に戻る