宮城のニュース

台湾の若者が被災地の観光業体験 誘客策提案

インターンシップの成果を報告する台湾の学生

 東日本大震災で被災した南三陸町の観光業で、台湾の大学生19人が職業体験を行った。成果として、体験の中で感じ取った誘客のアイデアを町民に提案。帰国後は南三陸の魅力を発信していく力になる。
 19人は7月から1、2カ月間、町観光協会と南三陸ホテル観洋で職業体験に取り組んだ。8月末に南三陸ポータルセンターで開催した成果報告会では、学生を受け入れた民泊先の町民ら約30人が見守る中、観光協会で研修を受けた8人が民泊体験や活動内容の感想を発表した。
 学生は、観光協会のホームページに町内イベントの記事を載せ、母国語の観光パンフレットを作ったことを報告。課題として、観光客が町内を行き来する交通網が十分でないことや外国語の案内表記が少ないことを挙げた。
 観光協会は、体験を終えた学生に台湾と町の懸け橋になってもらおうと南三陸交流大使に任命した。高雄第一科技大2年の修悦寧(しゅうえいにん)さん(19)は「家族のように接してくれた人の温かさが素晴らしい。帰ったら友人に詳しく話し、フェイスブックでも発信したい」と話した。
 民泊先の同町志津川の養豚業杉田敦子さん(50)は「文化の違いがあると思い不安だったが、子どもが増えたようで楽しい2カ月だった。いつか台湾にも行ってみたい」と話した。
 インターンシップは台湾紅十字組織が被災した南三陸病院の再建費用を支援したことをきっかけに人的交流を図ろうと今年から始まった。


2016年09月07日水曜日


先頭に戻る