宮城のニュース

<16歳の語り部>中学生ら体験聞き命考える

自身の被災体験について語る相沢さん(奥左)と佐藤さん

 東日本大震災の経験を語り継ぐ宮城県石巻西高2年の相沢朱音(あかね)さん(16)らの話を聴く総合学習「16歳の語り部があの日と未来を語る」が6日、七ケ浜町向洋中であり、2年生94人が耳を傾けた。震災と向き合い、命と社会参加を考える同校の取り組みの一環。
 相沢さんは東松島市大曲小5年の時、津波で親友と自宅を失った。生きる意味を見失いつつあったが、同市矢本二中に進学後、「思いを伝えることで、親友の死を無意味にしなくて済むのでは」と気持ちを改め、語り部活動を始めた。
 当時、相沢さんを指導した元中学教諭の佐藤敏郎さん(53)=石巻市=も講演し、女川町で高校生が津波到達点に建立を進める「いのちの石碑」を紹介。「『あの日』を語ると、いつの間にか未来の話になる。これはとても大事なこと」と強調した。
 向洋中は前年度から震災総合学習を取り入れ、生徒自身の被災体験を作文につづったり、被災者への聞き取りをしたりしてきた。7月には災害公営住宅で入居者と交流会を開くなど、生徒の自発的な活動も芽生えている。


2016年09月07日水曜日


先頭に戻る