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べこもち改め「デコもち」 おしゃれに変身

応援協定を結び、べこもちとデコもちをPRする菱倉社長(右)と宮下宗一郎むつ市長

 米粉で作る青森県下北半島の郷土菓子「べこもち」が、デコレーション菓子の「デコもち」として継承される。後継者不足で存続が危ぶまれる中、生涯学習の教室を展開する東京都の会社が「デコもち」作りをカリキュラムの一つに選定した。作り方の料理本も出版され、普及に弾みをつけている。
 べこもちは、もち米粉、うるち米粉、砂糖を練り合わせて着色した棒状の生地を組み合わせ、切断面に柄を出す和菓子。マツやキクといった柄があり、端午の節句や法事の際に各家庭で振る舞われてきた。
 教室を展開するのはオールアバウトライフワークス。従来のべこもちにはなかった動物やキャラクターものの絵柄を採用し「デコもち」と命名した。作り方はべこもちと同じで、簡単に作れるように、サイズはべこもちより小さくした。
 仙台市や福島県郡山市を含む全国50教室のカリキュラムでスタートし、1年以内に500教室まで広げる予定だ。秋にはむつ市の菓子店の協力の下、デコもちのネット販売も始める。
 同社はむつ市と8月下旬、互いにべこもちとデコもちの普及宣伝を目指す応援協定を締結。菱倉英一社長は「全国で日常的なおやつにしていきたい」と抱負を語った。
 べこもち作りの指導者は後継者がおらず、青森県むつ市大畑地区の畑中宏子さん(73)と田向淳子さん(79)の2人だけ。「きれい」から「かわいい」へと形を変えてべこもちが継承されていくことになり、畑中さんは「県外や海外に羽ばたいてほしい」と期待を寄せる。
 べこもちの料理本「切ったら絵が出る ちいさなべこもち」(誠文堂新光社)は主な書店などで販売されている。1冊1512円。


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2016年09月07日水曜日


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