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<全村避難>飯舘 繁殖和牛を実証飼育

繁殖和牛の実証飼育を始めた山田さん

 東京電力福島第1原発事故で全村避難する福島県飯舘村で6日、繁殖和牛の実証飼育が始まった。早ければ2017年夏にも子牛を出荷。尿などの放射性物質濃度検査を実施して安全性をアピールする。
 飼育を始めたのは山田長清さん(65)で、飼育再開は村の繁殖農家で初めて。本宮市の家畜市場で生後10カ月の2頭を落札し、居住制限区域にある村中心部の牛舎に入れた。今後、さらに既に妊娠している牛も含め、同県猪苗代町の県営牧場などから15頭を加える予定。
 牛舎には7日、カメラを設置。福島市の仮設住宅で暮らす山田さんがスマートフォンなどで牛の様子を見られるようにする。放牧はせず、飼料は村外から取り寄せる。実証飼育は県事業で、飼育費用の一部には補助金を充てる。
 山田さんは原発事故後、飼育していた15頭のうち11頭を売却。血統の良い4頭は県営牧場に預けた。山田さんは「この日を待っていた。営農再開には正直不安もあるが、多くの支援も受けてきた。頑張りたい」と話した。
 生後12カ月未満の子牛に出荷制限はないが、放射性物質濃度検査について、村の担当者は「大丈夫と言うだけでは足りない。安全性のPRが欠かせない」と説明した。


2016年09月07日水曜日


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