宮城のニュース

<仙台大>震災契機 幼児運動向上へ学科新設

 東北で唯一の体育系大学、仙台大(宮城県柴田町)は、体力や運動能力の向上に関する知識を持つ幼稚園教諭や保育士を養成する「子ども運動教育学科」を2017年4月に新設する。東日本大震災の被災地で子どもたちの運動環境が制約されている現状を踏まえ、体力の発達を支援する人材が必要と考えた。
 新学科の定員は40人。幼稚園教諭の1種免許や保育士資格、民間資格の幼児体育指導者を取得できるカリキュラムを組む。
 幼稚園や保育所だけでなく、定員が19人以下で3歳未満児を預かる小規模保育や、事業所内保育、居宅訪問型保育でも活動できるよう、それぞれの現場での実習も実施する。
 専任講師は10人程度を見込む。このうち半数近くは外部から招く。
 大学は本年度、教職員が利用できる一時預かり保育所を学内に設けた。来年度以降は新学科で学ぶ学生の実践の場として保育所を活用する。
 仙台大では既存の5学科で中学校や高校の保健体育の教員免許が取得できるが、幼稚園教諭の免許や保育士の資格を得られる学科はこれまでなかった。
 幼児期に体を動かす遊びをたくさんしていた子どもは体力や運動能力が高い傾向にあるとされる。一方、被災地には仮設住宅暮らしが長引き、子どもが十分に体を動かせない地域もある。
 朴沢泰治理事長は「就学前の運動能力の発達は非常に重要。体育系大学としての強みを生かし、震災復興を新たな形で担いたい」と話す。


2016年09月08日木曜日


先頭に戻る